土間屋の仕事と職人の高齢化の問題
高い技術と繊細な作業を要求される決して簡単ではないこの仕事は、いま深刻な高齢化の問題に悩まされています。
株式会社関西worksは、「職人の仕事の価値を高めたい」そう考えて若い人材や元気な人材をスーパー職人たちが育てる「育成」に力を注いでいます。
株式会社関西worksは、まずは興味を持ってもらうためにわかりやすい価値として、収入面にこだわっています。職人は、現場でお金を産んでくれている。お金を産んでくれている職人へどれだけお金を払えるかというところから始めました。
そして、職人の社員化です。この業界は元々職人を社員化する事がありえない業界でした。しかし、職人だって、年も取るし、体力だって衰えていく、職人の未来を考えてあげられる会社でありたいと思うようになりました。
必要とされている時は稼げるけれど、社員じゃないからいつでも切られてしまう。使って切ってを繰り返してしまうと、結局継承できずに、高齢化してしまう。今の職人の技術は日本の宝といえるほどの物なんです。
株式会社関西worksでは、職人を増やしていけるように、教育基盤を整えて、職人のキャリアアップに繋がる環境にしています。
また、職人のイメージ向上を図るために、見た目のケアやお客様へのプレゼン能力には、今後も力を入れたいと考えています。身なりを整えるように徹底して、お客様へのコミュニケーションも職人が当たり前のようにできるようにしていきたいと考えています。
「土間屋」の将来性について
建築業界は職人の高齢化が深刻化しており、人手不足が問題の一つとなっています。
また、一人前になるために長い期間が必要となるため、特に若者の採用を望んでいる業界であるのも特徴です。左官の求人は、数も多く就職状態も決して悪い状況ではありません。
商業施設や行政施設、新築やリフォームなど、左官の仕事はこれから先も無くなることはありません。
最近では、健康志向が高まり、自然素材を活かした日本建築の存在も新たに見直されてきており、これまでの左官文化にも改めて関心が寄せられてきています。
また、女性の左官職人も増加している傾向にあります。
女性の社会進出の影響もありますが、左官の仕事は技術力がメインであり、スピードより完成度が重要視される部分も多く、女性ならではの繊細さや手先の器用さ、そして丁寧さを活かせる職業でもあるため、積極的に女性を採用していきたいと考えています。
また、いまは結婚後も継続して働く女性も増えたため、多様な働き方のニーズに答えるため、そういった方の勤務時間や休日を調整していけるよう努めています。